予約枠はスタッフごとのシフトと休みで決まるので、翌週のシフトを週に1回、決まった曜日に登録して合わせます。スタッフ別の空き枠とは、一人ひとりの勤務時間のうち予約がまだ入っていない時間のことで、指名もここから受けます。
この記事で分かることは、スタッフのシフトと予約枠の合わせ方、つまり勤務と予約の受け方を食い違わせないための「一週間の回し方」です。紙のシフト表と予約帳を別々に持っているお店では、休みの人に指名の予約を入れてしまったり、空いている人がいるのに断ってしまったりすることがあります。
美容院のよくある一週間を追いながら、どこで食い違いが生まれるのか、何を決めれば防ぎやすいのかを順に見ていきます。整骨院や歯科医院での考え方も最後に触れます。
目次
紙のシフト表と予約帳が別々な美容院の一週間
たとえば、スタイリストが3人ほどの美容院を思い浮かべてください。オーナーは週の初めに、翌週のシフト表を紙に書いてバックヤードに貼ります。一方、受付には予約帳があり、電話や来店時の声かけで予約が書き込まれていきます。シフト表と予約帳は、別々の場所にある別々の紙です。
この形でも、全員の休みが決まった曜日に固定されているうちは大きな問題は起きません。食い違いが生まれるのは、週の途中でシフトが変わったときです。
オーナーが翌週のシフト表を紙に書いて貼る。予約帳には写さない
スタイリストの一人から「来週の木曜を休みにしたい」と相談があり、シフト表だけを書き直す
受付に指名の電話。予約帳を見ると木曜は空いているので、そのまま受ける
シフト表と予約帳を見比べたとき、休みの人に予約が入っていることに気づく
誰かが怠けたわけではありません。シフト表を書き直した人と、電話を受けた人が別で、しかも見ている紙が違うのです。予約帳には「その人がその日に出勤しているか」が書かれていないため、受付は空欄を見て予約枠が空いていると判断します。
開業したばかりのお店では、シフトをメモやメッセージで回していることもあります。その場合も、予約を受ける場所と勤務を決める場所が分かれている点は同じです。
休みのスタッフに予約が入る・美容院の指名予約が取れないのはなぜか
食い違いは、2つの方向で起きます。1つは、休みの人に予約が入ってしまうこと。もう1つは逆に、出勤している人がいるのに予約帳が埋まって見えて、断ってしまうことです。お客様の側から見ると、後者は「指名予約が取れないお店」に映ります。
指名の電話では、予約帳の空欄とシフト表の両方を見ないと答えられません。バックヤードまで確かめに行く間にお客様を待たせたり、折り返しの約束が増えたりします。施術中で手が離せない時間帯なら、確認そのものが後回しになります。
原因は、シフトの情報と予約枠の情報を、人が書き写してつないでいることにあります。書き写しは、忙しい日ほど抜けます。つまり「気をつける」だけでは防ぎにくく、シフトと予約枠が同じ場所で見える形にすることが対策の中心になります。
シフトと予約枠の合わせ方は?(週1回の決まりごと)
この段の結論:シフトを決める日を週1回に固定し、決めたらその日のうちに予約を受ける仕組みへ登録して、予約枠に映します。
いちばん効くのは、勤務を決めるタイミングをそろえることです。「毎週月曜の閉店後に翌週分を確定する」のように曜日を決めておくと、スタッフも休みの相談をその日までに出すようになり、週の途中の書き直しが減っていきます。
そのうえで、決めたシフトを予約枠に直接つなげます。予約帳とは別にシフト表を持つのではなく、予約を受ける仕組みそのものに勤務と休みを入れておく、という合わせ方です。手順は次の4つです。
- 1決まった曜日に翌週のシフトを確定する
休みの希望はその日までに出してもらい、紙やメモで下書きしてもかまいません。 - 2勤務時間と休みを一人ずつ登録する
通常と違う営業をする日があれば、それも合わせて入れます。 - 31週間を横並びで見て確かめる
誰もいない時間帯や、休みの人の列に予約が残っていないかを見ます。 - 4辞めた人は予約の選択肢から外す
人の入れ替わりがあった週に、忘れずに見直します。
AIスマート予約では、スタッフごとに勤務時間・休暇・特別営業日を管理でき、予約はスタッフ別の空き枠で受け付けます。シフトを登録しないと予約を受け付けられないので、定期的な更新が必要です。手順1の「決まった曜日」は、この更新を忘れないための決まりごとでもあります。
手順3の確認には週次カレンダーが使えます。1週間の予約をスタッフごとに横並びで見られるため、紙のシフト表と予約帳を2枚並べて見比べる作業を1つの画面で済ませる形になります。使わなくなったスタッフは「非公開」にでき、予約画面には出なくなりますが、過去の予約履歴は残ります。
予約ページは店舗ごとに自動で作られるため、ホームページが無いお店でも、店舗の予約システムを予約ページから使い始める形がとれます。シフトの登録から予約の受付までを一か所にまとめたいときは、上の記事で始め方を確かめてください。
指名予約の受付はどうすればよいか(シフトを登録した後の1日)
指名予約は、「その人の予約枠の中から選んでもらう」形で受けるのが基本です。勤務と休みが登録されていれば、受付がシフト表を探しに行く必要はありません。シフトを登録した後の美容院の1日は、たとえば次のように変わります。

朝はタイムラインを開きます。タイムラインでは、1日の予約をスタッフ別の列に並べて、重なりや空き時間を見られます。誰のどの予約枠が空いているかを開店前に共有しておくと、電話での指名にもその場で答えやすくなります。
予約ページでは、美容院向けに、メニュー、スタッフ、日時の順に選んでもらうステップ式の画面を選べます。お客様は担当者を選んでから日時を選ぶ流れになるため、指名をしたい人にとっても迷いにくい順番です。スタッフごとに名前・肩書き・プロフィール文・表示順を登録できるので、初めてのお客様が担当を選ぶときの手がかりにもなります。
タイムラインでスタッフ別の予約と空き時間を確認し、朝礼で共有する
指名の電話は、その人の空き時間を見て答える。予約ページからの指名もその人の空き枠から選ばれる
決まった時点でその人の休暇を登録し、紙のシフト表だけを書き直すことをしない
翌週の勤務時間と休みを登録し、週次カレンダーで横並びを確かめる
ポイントは、休みの相談が出たときに「シフト表だけを書き直す」をやめることです。書き直す場所を1つにすれば、受付が見ている予約枠とシフトがずれにくくなります。
すでに入っている予約の人が休むことになった場合は、仕組みに任せず、お店からお客様に連絡して担当か日時を相談します。ここは人が丁寧に対応したほうがよい場面です。
整骨院・歯科医院でもスタッフ別の空き時間で受けられるか
考え方は同じです。担当する人ごとに勤務日が違い、「この先生に診てほしい」という希望があるお店なら、シフトと休みを週1回そろえて登録し、予約枠に映すという回し方がそのまま使えます。
整骨院・整体院では、施術者ごとに休みの曜日が違うことがよくあります。予約画面の型は、ステップ式(整体向け)やカレンダーグリッド型(整体・リラクゼーション)を選べます。担当を選んでもらいたい院はステップ式、空いている日から選んでもらいたい院はカレンダーの形、というように、受け方に合わせて決めるとよいでしょう。
歯科医院やクリニックでは、固定時間枠型(クリニック向け)を使えます。申込時に選ぶ業種の区分には「医療・クリニック」があります。曜日によって担当の先生が変わる医院では、先生ごとの勤務を週単位で登録し、週次カレンダーで横並びにして見落としがないかを確かめる、という流れが合わせやすい形です。
どの業種でも、型と業種は1対1で決まるものではありません。お客様に「人を選んでもらうのか」「時間を選んでもらうのか」を先に決め、それに合う画面を選ぶのが迷わない決め方です。
まとめ
休みの人に予約が入る、空いている人がいるのに断ってしまう、という食い違いは、シフト表と予約帳が別々で、人が書き写してつないでいることから起きます。シフトを決める日を週1回に固定し、決めた勤務と休みを予約を受ける仕組みに登録すれば、書き写しに頼らずに予約枠とシフトをそろえやすくなります。これが、スタッフのシフトと予約枠の合わせ方の基本です。
指名の予約は、その人の予約枠から選んでもらう形で受けます。朝はタイムラインで1日を、週1回は週次カレンダーで1週間を確かめる。この2つの確認を決まりごとにしておくと、指名の電話にもその場で答えやすくなります。
よくある質問
シフトの登録を忘れたらどうなりますか?
AIスマート予約では、シフトを登録しないと予約を受け付けられないため、定期的な更新が必要です。毎週決まった曜日に翌週分を登録する決まりにしておくと、登録を忘れにくくなります。
一人のサロンでも、予約管理のためにシフトの登録は要りますか?
要ります。シフトを登録しないと予約を受け付けられないので、一人で営業しているサロンでも勤務時間と休みの登録が必要です。
スタッフが急に休むことになったときは、どうすればよいですか?
スタッフごとに休暇を管理できるので、休みが決まった時点でその人の休暇を登録します。すでに入っている予約は、お店からお客様に連絡して担当か日時を相談するのが丁寧です。
辞めたスタッフの登録はどうすればよいですか?
使わなくなったスタッフは「非公開」にできます。予約画面には出なくなりますが、過去の予約履歴は残ります。
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