アイドリングタイムとは、美容サロンの予約と予約の間に確保する片付けと準備の時間です。予約システムでは、自店の片付けの中身を書き出して測り、所要時間・準備時間・時間の刻みのどれで確保するかを決めます。
上の動画は、美容サロンの予約をAIチャットで受け付けている様子です。お客様がAIチャットで予約を申し込むまでの流れを、短い動画で見られます。
カラーのあとのシャンプー台の片付け、ネイルの道具の消毒と入れ替え、エステのベッドのリネン交換。予約を詰めて受けると、この時間が取れずに次のお客様を待たせてしまいます。反対に、間を空けすぎると受けられる予約が減るのが心配です。
この記事で分かるのは、美容サロンと美容室で予約と予約の間の準備時間を決める3つの取り方と、電話・紙・予約システムそれぞれでの守り方です。
目次
準備時間は片付けの中身を書き出して決める
結論から言うと、準備時間の長さは他店の例ではなく、自店の片付けの中身から決めます。同じ美容サロンでも、ネイルとエステでは施術のあとにやることがまったく違うからです。
まずは、施術が終わってから次のお客様を迎えるまでにしていることを、1つずつ書き出します。お見送りとお会計、道具の消毒、タオルやリネンの交換、床の掃除、次のメニューの材料や道具の用意、次のお客様のメモの確認などです。
書き出したら、ふだんの営業日に何回か、実際にかかった時間を測ります。忙しい日や、スタッフが1人になる時間帯のほうが長くかかりやすいので、その日の時間を基準にすると詰めすぎを防ぎやすくなります。
準備時間の長さが決まったら、次はそれを予約表のどこで確保するかです。美容サロンの予約システムでは、主に3つの取り方があります。
美容サロンの予約の間隔は何分空ける?3つの決め方
何分空ければよいかに、どの店にも当てはまる答えはありません。前の章で測った時間を、次の3つのどれで確保するかを選ぶのが決め方です。向いている店と気をつけることで比べると、次のとおりです。
| 取り方 | 向いている店 | 気をつけること |
|---|---|---|
| メニューの所要時間に含める | メニューによって片付けの長さが大きく違う店(カラーのある美容室など) | お客様に見える所要時間が長くなる。どこまで含めたかを店の中でそろえておく |
| 準備時間を別に取る | どのメニューのあとも片付けがほぼ同じ店(ネイル・エステなど) | 一律に空くので、片付けの軽いメニューが続く日は空きが目立つ |
| 時間の刻みで吸収する | 施術の長さがそろっていて、終わりと次の開始の間に半端な空きが出る店 | 刻みを変えると空きの幅も変わる。片付けが長引く日は足りなくなる |
3つ目の「時間の刻み」は、予約の開始時刻を何分ごとに区切るかのことです。予約の時間の刻みが施術の長さとぴったり合わないと、終わりから次の開始までに半端な時間が残ります。その空きを準備に充てるのがこの取り方で、設定を増やさずに済む反面、片付けが長引く日は時間が足りなくなります。
迷ったら、いちばん片付けが長いメニューと短いメニューの差を見てください。差が大きいなら所要時間に含める、差が小さいなら準備時間を別に取る、という分け方が分かりやすいです。2つを組み合わせて、ふだんの片付けは準備時間で取り、特に長いメニューだけ所要時間に足す決め方もできます。

施術の準備時間は電話・紙・予約ページのどれで守れるか
準備時間を決めても、受け方によって守りやすさが変わります。電話と紙の予約帳は店の人が頭の中で空けて受ける方法で、予約ページは決めた間隔を保ったまま空きを見せる方法です。
電話や紙の予約帳は、店の人の判断で柔軟に受けられるのが長所です。ただ、施術中に電話を取りながら予約帳を見ると、準備の分を忘れて詰めてしまうことがあります。受け方ごとの向き不向きを○△×でまとめます。
| 受け方 | 準備時間の守りやすさ | 営業時間外の受付 |
|---|---|---|
| 電話 | △(受ける人の記憶に頼る) | × |
| 紙の予約帳 | △(書き込むときに空けておく) | × |
| 予約ページ・予約システム | ○(決めた間隔で空きを見せる) | ○ |
予約ページや予約システムでも、最初の設定が店の実際と合っていなければ詰めすぎは起きます。店舗がこれから予約システムを用意するときの考え方は、ホームページが無い店舗の予約ページの作り方で詳しくまとめています。
詰めすぎと空けすぎは、どちらも起きやすい失敗です。先に確かめておきます。
× 忙しい日に「少しなら大丈夫」と準備時間を削る → 次のお客様を待たせ、そのあとの予約も順にずれていきます。
× 念のためにと、どのメニューのあとも長めに空ける → 空いた時間に受けられたはずの予約を断ることになります。
✓ 測った時間を基準にし、しばらく使ったら長すぎ・短すぎを見直します。
ネイル・エステ・美容室で、うちに合う取り方はどれか
業種によって、片付けの中身も合いやすい取り方も変わります。自店に近いものを選び、前の章の表と照らしてください。
ネイルサロン
ネイルは、ファイルやブラシなどの道具の消毒と入れ替え、手元の片付けがどのメニューのあとにもあります。片付けの長さがそろいやすいので、準備時間を別に取る取り方が合いやすい業種です。前のネイルを落とす「オフ」があるメニューだけ長くなるなら、その分を所要時間に含めます。
エステサロン
エステは、ベッドのリネン交換や、お客様の着替え・お見送りに時間がかかります。コースによって施術の長さが大きく違うことが多いため、着替えまで所要時間に含めておくと、お客様にも店にいる時間の目安が伝わります。
美容室
美容室は、カラーやパーマのあとのシャンプー台と器具の片付けが長く、カットだけのあとは短く済むなど、メニューによる差が大きい業種です。美容室の予約システムでは、長いメニューだけ所要時間に片付けを含め、スタッフごとに空きを見る決め方が向いています。
どの業種でも、分かれ道は「片付けの長さがメニューでそろっているかどうか」です。
準備時間を別に取り、どの予約のあとにも同じ長さを空けます。
長いメニューの所要時間に片付けを含め、ほかは準備時間でそろえます。
どちらの場合も、予約の時間の刻みを細かくしすぎると半端な空きが増え、粗くしすぎると1回ごとの空きが大きくなります。刻みは準備時間と一緒に見直してください。
美容サロンの予約システムにAIスマート予約が合う店
AIスマート予約には、予約と予約の間の準備時間(アイドリングタイム)を設定する項目があります。あわせて、1枠あたりの最大予約数、何日先まで受け付けるか、開始の何分・何時間前まで受け付けるかも設定できます。
営業時間・予約の時間の刻み・定休日・臨時休業日も設定でき、メニューごとに名前・料金(税込)・所要時間(分)を登録できます。所要時間・準備時間・時間の刻みがそろっているので、前の章で選んだ取り方をそのまま設定に置き換えられます。
美容室なら、メニュー、スタッフ、日時の順に選ぶステップ式の予約画面を使え、スタッフの指名とスタッフごとの休暇の設定にも対応しています。ネイルやエステの店も業種の区分は「美容・ヘアサロン」を使い、業種に合わせて予約画面の型を選べます。
合う店と、今はまだ要らない店をまとめます。
メニューによって片付けの長さが違い、予約帳の上で準備時間を守るのが難しくなってきた美容サロン・美容室。営業時間外の予約も受けたい店。
予約が1日に数件で、電話と紙の予約帳でも準備時間を無理なく空けられている店。
AIチャットは、営業時間外や深夜でも予約を受け付けます。予約できる枠は営業時間や受付の締め切りなど店舗の設定に従い、予約は店舗が承認して確定します。
美容サロンの予約をAIチャットで受けるなら、お客様に聞かれやすいことを先に答えておく方法もあります。やり方はAIチャットの予約システムに、よくある質問の答えを先に入れておく方法で紹介しています。美容室のメニューの見せ方とAIチャットの組み合わせは、次の記事で扱っています。
まとめ
美容サロンの予約と予約の間の準備時間は、片付けの中身を書き出して測り、所要時間に含める・準備時間を別に取る・時間の刻みで吸収するの3つから選んで決めます。片付けの長さがメニューでそろっていれば準備時間を別に、大きく違えば所要時間に含めるのが目安です。
電話と紙の予約帳では、忙しい日に詰めてしまいやすくなります。予約システムで準備時間を設定として空けておく方法もあります。まずは今週、施術のあとの片付けを1回ずつ測るところから始めてみてください。
よくある質問
アイドリングタイムとは何ですか?
施術が終わってから次のお客様を迎えるまでに、片付けや用意のために空けておく時間のことです。予約システムの設定の名前として使われることがあり、AIスマート予約でも予約と予約の間の準備時間をこの名前で設定します。
準備時間を長めに取ると、1日に受けられる人数は減りますか?
営業時間が同じなら、空ける時間が長いほど入れられる枠は少なくなります。そのため長めに取るより、実際に測った片付けの時間に合わせ、使いながら短すぎ・長すぎを直していくほうが無駄が出にくくなります。
その日最初の予約の前の準備は、どう確保すればよいですか?
開店前に準備を済ませる前提で、受付を始める時刻を決めておくのが分かりやすい方法です。AIスマート予約では営業時間のほか、開始の何分・何時間前まで予約を受け付けるかも設定できます。
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